WEBLOG

ブログ

地震に強い家とは?

こんにちは。
ウッドライフのERIです。
2024年1月1日石川県能登半島を中心に、大地震が起こりました。この度の震災により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
まだしばらくは心落ち着かない日々が続きますが、一日も早い復興を願っています。

今回の大地震発生で、多くの方が災害に対するマイホームへの不安を感じられたのではないでしょうか?
私もその中の一人です。防災備蓄の確認を久しぶりにしました。
そして、自分たちの家が本当に今後くると言われている「南海トラフ大地震」から家族を守れるのか・・・
と強く考えるようになりました。

 

少しでも『地震に強い家』を建てたいと思われているでしょう。
今回は地震に強い家について説明をさせていただきます。

 

みなさんご存知のように、日本は地震大国と言われています。
日本政府は国民が地震を意識し、万が一に備えるために今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率を内閣府が発表しています。

この予測地図に載っていない地域でも地震の備えは万全にしたいですよね。

地震に倒れやすい家ってどんな家?

では、地震に強い家を建てるために、どのような家が地震のときに倒れやすくなるか見てみましょう。
ポイントは3つです!

一つ目は、1階よりも2階のほうが重い家です。

例えば、1階より2階がせり出していたり、思い屋根瓦が載っていると地震で建物が揺れたときに、2階部分が大きく揺れてしまい、1階に大きな負担がかかり、1階部分が壊れて倒壊する危険があります。

 

二つ目は壁が少ない家です。
木造の建物は、地震の横揺れを壁(耐力壁)の力で支えます。
この壁が少ないと地震による横揺れを支えきれなくなり、倒壊してしまいます。

 

3つ目は総合してですが、バランスの悪い家です。
1階と2階のバランスが悪かったり、北側は壁がたくさんあるのに、南側は壁が少ないなどです。

当然南側はに当たりをよくするために窓が多くなったしまうのですが
地震に耐える強い家にするにはバランスを考えて、まんべんなく適切に壁を設ける必要があります!

 

耐震 制震 免震 とは?

では次に「耐震」「制震」「免震」について説明します。
どれも地震に強い家をつくる技術ですが、この三つの違いをきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

言葉に惑わされないで、正しい知識を持っていただくために、この違いをご説明しますね。
一番大切なのは「耐震」です。

実はこの三つの中で法律で基準があるのは、この「耐震」だけです。
耐震というのは、読んで字のとおり、地震に耐えるようにすることです。

先ほど説明した、壁の量やバランスは建築基準法で最低限の耐震基準は決まっているのです。

 

次の「制震」は建物の内部に地震の力を吸収する「制振装置」を組み込んだ建物です。
この制振装置で地震の力を吸収し、建物の揺れを抑えようとする建物です。

 

最後は免震です。
これは地盤と建物の間に横揺れを吸収する免震装置を挟み地盤が揺れても、建物に揺れが伝わらないようにするものです。
最近ではビルやマンションのような高層建築に使われています。
戸建て住宅でもありますが、まだコストが高くあまり普及はしてません。

耐震等級の3段階

耐震には、その強さを表すレベルがあります。
それが耐震等級です。

耐震等級とは「建物がどのくらいの地震に耐えられるか?」の目安になる指標です。
耐震等級1が建築基準法で定められている強さであり、極めてまれに発生する地震でも倒壊しない程度とされています。
それに対し、等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍です。

 

耐震等級3が最高値となり、耐震等級3は消防署や警察署など公共施設に適応される等級です。
つまり、「耐震等級3取得」を打ち出している会社は、国から定められた最高基準値の耐震強度を認められた家を建てているということになります!

 

耐震等級1であっても建築基準法における最低限の耐震性能は担保されています。
「建築基準法のルールが守られているなら耐震等級1でも大丈夫なのでは?」とよく質問もされます。

 

ここで注意したいのが、新耐震基準は単発の揺れには有効でも、連続した揺れまでは考慮されていないということです。
数年前の熊本地震、この度の能登半島の大地震。
新耐震基準のお家でも繰り返す余震で被害が出ていました。

1度目の揺れで倒壊はしなくても、2度、3度と繰り返し大きく揺れたとき、大きな被害を受ける可能性があるのです。

 

また倒壊しなかったとしても、家が傾いたり大きな損傷を受けたりすれば、そのまま住み続けるのは難しくなります。
住む場所がなくなったり、高額な補修費用がかかったりと、精神的にも経済的にも多大な負担がかかりますよね😢

「人命を守る」だけでなく「安心して住み続けられる」という観点から考えると、
耐震等級3といった高いレベルの耐震性能を目標にされることをおすすめします。

 

「耐震等級3相当」という文言を見ることもありますよね!
これは耐震等級3相当の性能をもっているが、正式な認定は受けていないことを意味します。

耐震等級を取得するには、必要な計算をして国に申請して認められなければいけません。
「相当」という表記では、その必要な計算を行っていない可能性が高いので、実際に等級3レベルの耐震性能があるのかはハッキリとしていません。
どんな計算に基づいて「耐震等級3相当」を謳っているのか確認する必要があるでしょう。

 

正式な検査を行って耐震等級の認定を受けるには、およそ10~20万円の費用がかかります。
ですが、地震保険料の割引を受けるメリットもあります✨
大きな地震の後も安心して住み続けられる家をつくりたいという方は、検討をおすすめします。

地震に強い家づくり

能登半島大地震ではいまでも大きな余震が続いています。
最高基準の「等級3」でも大地震の備えには不十分かもしれない…と思われている方もいると思います。

さらに地震に強い建物にするには、耐震に制震をプラスすると安心です。

ウッドライフでは全棟構造計算を元にした耐震等級3の取得と、「高耐震+制振」で余震にも安心のスーパーウォール工法で家づくりを行っています。

一般的な建物は地震に遭った後、揺れの回数が増えるごとに変形が大きくなるのですが、
制震スーパーウォールは2回、3回、4回と地震を受けても、建物の変形を抑え揺れを軽減します。
つまり制震を勧める理由は、繰り返しの揺れに強いということです!

 

数年前に起こった熊本地震も一度目の震度7に耐えた建物も2度目の震7には建てられず倒壊した建物がありました。
制震スーパーウォールは変形を抑えることで、繰り返しの地震にも強さを発揮することができます。

ウッドライフではこれからも地震に強く安心して住み続けられる家づくりを続けていきます。

耐震性能についてのご相談・勉強会も行っていますので、
ぜひお気軽にお問合せください(^^)/